Apple watchとワイヤレスイヤホンだけをもって出かけて、音楽やPodcast,Audibleを楽しむことが増えています。本記事ではApple watchと骨伝導イヤホンのShokz OpenMoveを組み合わせて使ってみた相性と感想をまとめました。
結論からいうと相性が抜群でAirpodsも複数所有していますが、Apple watchとの組み合わせではShokzが使い勝手がよく利用することがほとんどです。Apple watch とあわせて使うイヤホンでAirpods以外を探している方のご参考になれば幸いです。
Shokz(骨伝導イヤホン)とは
「骨伝導イヤホン」は骨を通じて内耳を直接振動させ、脳に音(骨導音)の情報を届ける仕組みのイヤホンです。空気と外耳道を介して音を送信するのではなく、振動を内耳の骨に直接送信します。これらの小さな骨が振動すると、音として解釈される信号が脳に送信される仕組みとなっています。骨伝導は新しい技術ではなく、昔から補聴器等で使われていた技術のようです。
骨伝導イヤホンのShokzは、骨伝導イヤホンの定番中の定番のメーカーで、メリットとしては、カナル型イヤホンのように耳を塞がないため、散歩やランニングをしても車の音や人の声が自然に聞こえ、安心して使うことができます。
Apple Watch+Shokz(骨伝導イヤフォン)の相性
Shokzを使うメリット
Apple Watchと骨伝導イヤフォンSHOKZだけをもって、ランニングや散歩に出かけるメリットはやはり荷物が少なくて済む点です。
Apple watch とワイヤレスイヤホンのShokzだけ持っていけば音楽はもちろんPodcastやAudibleも聞くことができます。
Apple watch はセルラーモデルでSIMの契約をすれば外出先でストリーミングで聴くこともできますし、GPSモデルであっても事前に自宅のWifi環境下でダウンロードしておけばApple watch とワイヤレスイヤホンだけで音楽やPodcast、Audibleを聴くことが可能です。
OpenMoveをつかってみた実際の使用感
Apple watchといえば、真っ先に相性がよいイヤホンとして思い浮かぶのがAirpodsシリーズです。実際にShokz OpenMoveをつかって、Apple watch との相性はどうなのかまとめました。

OpenMoveはエントリーモデルで何といっても手に取りやすい価格が魅力で初めて初めて骨伝導イヤホンを試したい、コストを抑えたいといった方には向いているでしょう。
私も使っていますが、音楽よりも音声コンテンツを聴くことが多く、音声も聞き取りやすく十分に感じています。
■操作感と相性は良好
まずペアリング方法は、シンプルでShokz本体の電源ボタンを長押ししてペアリングモードにし、Apple WatchのBluetooth設定画面で「Shokz」と表示されるデバイスを選択するだけで簡単です。
一度設定すれば、Shokzの電源ボタンをオンにするだけでApple watch が近くにあれば「接続しました」とShokzから音声が聞こえ接続されます。
又、前回まで聞いていた音楽やAudible、Podcastの続きを聴きたい場合は、Shokzの電源をオンにするとBluetoothで接続しますので、左耳にあるファンクションボタンを押すだけで続きを聴くことができます。
再生後、ちょっと一時停止したいときも同様にファンクションボタンを1回押せば停止が可能です。
次の音楽を再生したいときは、ファンクションボタンを2回連続で押せば次の音楽の再生が可能です。
ランニング等が終わり、終了したいときは音量の+ボタンを長押しすれば電源が切れApple watch との接続も解除されます。
上記は、手元のApple watch 本体を触って操作してもできますが、画面をみずに走りながらShokz のボタンを押すだけで操作できますので、地味に便利です。
特に次の曲送りはAirpodsじゃないと無理かなと思っていたので、うれしい誤算でした。
■音質は不満はなし
OpenMoveは第7世代の骨伝導技術とPremiumPitch 2.0を採用し、基本的な音質は確保されていますが、低音域はやや控えめです。中高音域の明瞭さがあり、Podcastやオーディオブックなどの音声コンテンツに最適かと思います。
音漏れも図書館等静かな環境で近くにいくと音漏れが感じされますが、外でウォーキングやランニングしている分には気になる程は漏れていませんでした。
音楽を聴くのに適したスタンダードモードとポッドキャストやオーディオブックを聴くのに適したボーカルモードの2つのEQモードがあります。
音楽も外でランニング等をしながら聞く分には、十分な音質と思いますが、普段音質にこだわっていて高級イヤホンやヘッドホンを使っているという方には物足りなく感じる部分があると思います。
■バッテリー持ち
連続再生6時間、充電時間約2時間、急速充電非対応。ウォーキング、ランニングには十分です。
■装着感は良好
チタン製で上位モデルと比較するとやや柔軟性にかけるのですが、個人的には装着感は良好です。
メガネ使用の場合でも特に違和感は感じませんでした。
■防水性能
IP55(粉塵の侵入を防止し、あらゆる方向からの水の噴流に耐える)に対応し、日常的な汗や小雨程度なら問題なく使用できます。
| 定価 | 11,880円 |
| 材質 | プラスチック製のイヤーフック、ニッケルチタン合金フレーム |
| 重量 | 29g |
| 最大駆動時間 | 6時間 |
| 充電時間 | 2時間 |
| 防水性能 | Ip55(小雨に耐えられる防水性能) |
| 充電ポート | USB-C |
| マルチペアリング | 対応 |
Shokzシリーズの選び方
Shokzシリーズも色々種類がありますので、比較します。
Shokzシリーズのモデルは価格帯と性能で住み分けされています。
上記で紹介したOpenMoveがエントリーモデル、OpenRunがスタンダードモデル、OpenRun Pro 2がフラッグシップモデルです。今回は、OpenMoveの上位モデルのOpenRun、OpenRun Pro 2に加えて、水泳にも対応したOpenSwim Proも加えて紹介します。
各モデルに共通の特徴としては、骨伝導イヤホンなので、耳を塞がずに周囲の音を聞き取れることが挙げられます。
今回紹介するモデルのすべてがオープンイヤーデザインを採用しており、ランニングやサイクリング中でも車のクラクションや周囲の声をしっかり認識でき、屋外での安全性確保において非常に重要な点になっています。私は主にPodcastやオーディオブックを聴くので、周りの音が聞こえればよいという点を重視しあまり音質は重視しなかったので、エントリーモデルのOpenmoveを選択しましたが、音楽を中心に聴き音質を重視する方は上位モデルの方が幸せになれるかもしれませんね。
OpenRun
OpenRunはスタンダードモデルでOpenmoveのワンランク上の性能となっています。
なお、OpenRunには標準サイズと小さめのミニサイズがあります。頭が小さめの方はミニサイズがおすすめです。
■音質
OpenRunは第8世代の骨伝導技術とPremiumPitch 2.0+により、OpenMoveよりもクリアで深みのある低音を実現しています。バランスの取れた音質で、音楽もPodcastも快適に楽しめます。
■バッテリー持ち
連続再生8時間、充電時間約1.5時間、10分の急速充電で1.5時間使用可能とOpenmoveよりもバッテリー持ちがよいです。
又、急な外出前でもすぐに充電できる利便性が魅力です。
■装着感
26gと最軽量で、シリコンラバーコーティングにより柔軟性が高く、長時間でも快適に装着できます。スポーツ時の安定感も優れています。耳へのフィット感やわずかな重量の差など、Openmoveに比べると若干こちらの方が装着感がよく、ミニサイズも選択できることがメリットかと思います。
■防水性能
防水性能に関しては、IP67(完全防塵、一時的な水没にも耐える)に対応し高い防水性能を持ち、汗や雨を気にせず激しい運動ができます。なお、水泳には非対応です。
| 定価 | 17,880円 |
| 材質 | フルチタン |
| 重量 | 26g |
| 最大駆動時間 | 8時間 |
| 充電時間 | 1.5時間 |
| 防水性能 | IP67防水規格(水泳除き) |
| 充電ポート | マグネット |
| マルチペアリング | 対応 |
OpenRun Pro 2
■音質
OpenRun Pro 2は革新的なDualPitch技術を搭載し、骨伝導ドライバーと空気伝導ドライバーのデュアル構成を採用。これにより骨伝導イヤホンとしては、低音の質感・量感が大幅に向上しています。シリーズの中で最も優れた音質を誇ります。但し、どうしても骨伝導という方式のため、同価格帯の高級イヤホンと比較すると低音等見劣りはする部分はあるかと思います。
骨伝導というメリットと音質というデメリットは天秤にかける必要があります。
■バッテリー持ち
連続再生12時間、充電時間約1時間、5分の急速充電で2.5時間使用可能。3モデル中最長のバッテリー持続時間と最速の急速充電性能を誇ります。1週間の充電なしでも使える実用性の高さが評価されています。
■装着感
ニッケルチタン合金フレームによる形状記憶機能で、激しい動きでもしっかりフィットします。DualPitch技術により骨伝導特有の振動感も大幅に軽減されていて値段が高い分だけ装着感はよいです。又、ミニサイズも選択できることがメリットかと思います。
■防水性能
IP55(粉塵の侵入を防止し、あらゆる方向からの水の噴流に耐える)に対応し、日常的な汗や小雨程度なら問題なく使用できます。
| 定価 | 27,880円 |
| 材質 | ニッケルチタン合金のイヤーフックとフレーム |
| 重量 | 30.3g |
| 最大駆動時間 | 12時間 |
| 充電時間 | 1時間 |
| 防水性能 | Ip55(小雨に耐えられる防水性能) |
| 充電ポート | USB-C |
| マルチペアリング | 対応 |
OpenSwim Pro
OpenSwim Proは防塵・防水規格IP68で水泳にも対応したモデルで32GBのストレージを備えており、BluetoothモードとMP3モードを切り替えることで、水泳中も途切れることなく音楽を楽しむことができる特徴的なモデルです。
水泳中にも音楽を楽しみたい方はもちろん雨の中や汗をすごくかくような激しい運動をする方でそのままシャワーを浴びたい、水で洗いたい等防水機能を重視する方には向いているでしょう。
水中だとBluetoothが接続が途切れるため、内蔵のMP3プレイヤーで32GBのストレージに入れた音楽を楽しむことができます。MP3に加えてWAV、WMA、AAC、FLACに対応しております。
■音質
音質は第8世代の骨伝導技術(PremiumPitc 2.0+)が搭載されており、OpenRunと同程度となります。バランスの取れた音質で、音楽もPodcastも快適に楽しめます。
■バッテリー持ち
Bluetoothモードだと9時間、MP3モードだと6時間と十分です。
急速充電にも対応し、10分間の充電で3時間の使用が可能です
■装着感
ニッケルチタン合金フレームによる形状記憶機能で、激しい動きでもしっかりフィットします。DualPitch技術により骨伝導特有の振動感も大幅に軽減されています。
■防水性能
防塵・防水規格IP68で水泳にも対応しています。
| 定価 | 25,880円 |
| 材質 | ニッケルチタン合金のイヤーフックとフレーム |
| 重量 | 27.3 g |
| 最大駆動時間 | Bluetoothモード:9時間 MP3モード:6時間 |
| 充電時間 | 1.5時間 |
| 防水性能 | IP68防水(水泳利用可能) |
| 充電ポート | USB Type-C |
| マルチペアリング | 対応 |
Airpodsとの比較
Apple watch とあわせて使う場合はAirpodsとあわせて使う方も多いかと思いますので手持ちのAirpodsProとAirpods4(アクティブノイズキャンセリング)とも比較をしてみました。

私はAirpodsシリーズも長く使っており、AirpodsPro第2世代、Airpods4アクティブノイズキャンセリングも使っています。
■音質はAirpodsの方が上
AirpodsProやAirpods4アクティブノイズキャンセリングと比較するとやはりAirpodsProの方が遮音性もよく音質は良く感じます。
音質はAirpodsPro>Airpods4アクティブノイズキャンセリング>Shokzでしょう。
これは、そもそもShokz OpenmoveはAirpodsProの3分の一以下の実売価格と価格帯が違うので当たり前といえば当たり前です。また骨伝導イヤホンという周りの音が聞こえる特性上やむを得ない部分があります。
又、AirpodsProやAirpods4(アクティブノイズキャンセリング)にはノイズキャンセリング機能がついています。これは電車内等騒がしい場面では絶大な効果を発揮します。
なお、Apple watch とAirpods単独でもノイズキャンセリングは動作しますし、オンとオフを切り替えることができます。
■使い勝手はややAirpodsか
Airpodsが優れている点は、Apple製品との連携がシームレスでスムーズで自動耳検出機能をONにしておくと耳から外すと自動的に再生が停止になったり、ケースから出すだけで自動的Bluetooth接続される点です。普段はiPhoneでAirpodsを使っていて、Apple watch と使いたいという場合もApple watch 側で音楽を再生すればApple watch シームレスに接続されます。
Shokzの場合は、Apple watch と接続するにはShokzの電源ボタンを長押しして、電源をオンにする必要がありますし、停止する場合はファンクションボタンを押して1回停止してやる必要があります。これを手間と感じるかどうかは人それぞれですが、私はさほど手間には感じていません。
音量調整は、音量調整ボタンがあるShokzの方がやりやすく感じました。
その他、次の曲送りもAirpodsもShokzもイヤホンの操作でできますので、それほど大きな差は感じませんでした。
上記だけみるとAirpodsの方が優れている点が多いようにも思いますが、なぜApple watch との組み合わせでは骨伝導イヤホンのShokzをあえて利用しているかというとひとえに耳を塞がずに周りの音が聞こえるという安心感と装着感の快適さからです。
Airpods(特にカナル型のAirpodsPro)は耳の中に入れるため、耳が敏感な人には少し異物感がありますが、Shokzは耳にのせるだけなので、非常に楽に使うことができます。ウォーキングやランニングではAirpodsほどの遮音性や静穏性は逆に危険になり、オーバースペックに感じ、Apple watch を身に着けてShokzを耳にのせて気軽に出かけることができます。
電車等騒音がある場所では、iPhoneをもっていくことも多いですし、ノイズキャンセリングをオンにしてAirpods、近場のオープンな場所ではApple watch とShokzと使い分けています。
まとめ
本記事ではApple watchと骨伝導イヤホンのShokz OpenMoveを組み合わせて使ってみた相性と感想に加えて、他の骨伝導イヤホンのShokzやAirpodsとの比較についてまとめました。
Shokzは、遮音性等不得意な点もありますが、ウォーキングやランニングでApple watchと一緒にもっていくには適した骨伝導イヤホンかと思います。





